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| - | | - | - | pookmark | 昨年の記事
HD−DVDが遺したもの
本日,東芝はHD-DVD事業からの撤退を正式に表明した。
「決断が早かった」という意見も一部にはあったが,
これには3月期決算が迫っている事情もあるのだろう。


いずれ撤退するのであれば,前倒しで全額損失計上し,
翌期の業績に影響しない期間配分の工夫が常套手段。
ただ会計上,会社の正式な意思決定の手続きを踏まないと,
債務・損失の計上が認められないことから,
3月までに方針を決めたということなのだろう。


3月までは販売を継続するようだが,
これは,決算期末まで待って,回収見積費用を含め,
機械装置除却損などを特別損失に計上することになる。
その額は500億円以上ともされており,
単一製品の損失としては,決して小さくはない。
東芝ほどの会社の規模だから耐えられる話。


ところで,東芝がHD-DVD撤退を決めた決定的要因は,
「次世代DVD市場に,勝者は誰もいない」
という判断に基づいたためだという。
本心かどうかは,分からないけどね。


「勝利者は出てこない」という意味は,
いずれ各家庭にブロードバンドが普及し,
映像のネット配信サービスが充実してくれば,
ビデオ・オン・デマンド方式で視聴するようになる,
というライフスタイルを予測しているのである。


つまり,パッケージメディアはいずれ衰退するだろう,と。
パッケージメディアからオンラインへ,
という未来話は昔からよく聞かれるストーリーだが,
実現するまでには,まだ解決すべき課題は大きい。


ハードの面からは,ブロードバンド環境の整備が前提。
NTTグループは3月から次世代ネットワーク(NGN)を始める。
しかも,総務省が競合他社への開放を義務付けたことから,
接続事業者やコンテンツ事業者が多く参入する可能性がある。


しかし,NGN回線がいつ全国で使えるようになるのか。
NTTでは当面,東京と大阪の一部でサービスを開始するが,
2010年度で2,000万人の加入を目標としている。


しかし,光ファイバーの普及ペースが落ちてきている。
NTTは2007年度末の契約目標が,未達となる見通しを発表。
KDDIも契約目標数を「下方修正」したところである。


しかも,NTTの場合,目標の進捗率は60%にも満たない。
KDDIも東京電力から光回線事業を買収したものの,
目標引き下げとなるほど非常に苦戦している。


ADSLはある程度普及してきて,減少に転じたが,
光ファイバーほどの高速回線を必要とするからには,
HD映像などのコンテンツが充実しなけらばならない。


次に,ソフト側の話になるわけだが,
光回線を使ったコンテンツの量はまだまだ少ない。
単発的に有名作品を映像配信することはあるが,
パッケージメディアを網羅するような量には全く及ばない。


コンテンツ提供側も著作権の問題などがあって,
権利の整理も必要だし,ネット配信には及び腰だ。
NGNが小さな地方都市を含めて全国的に普及し,
その上で豊富なコンテンツの品揃えがなければ,
パッケージメディアに頼る時代はまだ続くだろう。


いずれはブロードバンド環境が普及するかもしれないが,
それまでには最低でも5年ぐらいは必要だろうし,
10年ぐらいは光回線がある地域と,ない地域の状態が続き,
言うなれば「地域格差」の問題も出てくるだろう。
パッケージメディアが穴埋めする時間はまだ長いはず。


一方,ネット配信などが充実してきた場合でも,
パッケージメディアに引き付けられる人は存在する。
そもそも現行DVDにおいても,セルDVDを買っている人は,
特殊な顧客層が中心となっているためだ。


巷では,レンタルDVDが充実してきている。
TSUTAYAのDISCASなど郵送によるレンタル事業も登場し,
地方の人も気軽にレンタルが可能な時代となり,
パッケージを買う必然性は少なくなってきている。


レンタルDVDはいずれ,ネット配信とも競合するが,
それでも,パッケージメディアであるセルDVDの強みは,
「オマケ」や特典映像など,コンテンツ(中身)以外にある。


昨日の分冊百科の話ではないが,
ネットが普及しても,リアルコンテンツは残る。
これは,パッケージが実物である強みだろう。
マニアなどは「所有する」ことが目的だったりもする。


今後,セル市場規模が縮小していくことは考えられるが,
完全に消滅していくことはないと思っている。
では,次世代規格で勝利したブルーレイが,
順調に売上を伸ばしていくかといえば,そうではない。


当面,ブルーレイの強敵は現行DVDになる。
VHSから現行DVDへの移行はやや時間はかかったものの,
市場のパイはそのまま置き換わったと言える。


品質の劣化がない,アトランダムの検索が可能,
ディスクの容積が小さい,値段が安いなど,
VHSに比べて,現行DVDは圧倒的な優位性を持っていた。
現行DVDはLDより品質は落ちていたものの,
扱いの手軽さと省スペースの強みで,LDも駆逐した。


ところが,ブルーレイが現行DVDより優れているのは,
基本的には画質しかないだろう。
操作性も変わらないし,サイズも同じ12cmディスク。
その画質も視聴環境によって差が出ない場合もある。
解像度の悪い機器類では意味がないからだ。


だとすれば,価格が同一でない限り,
わざわざブルーレイ・ソフトを買わないなろう。
かつてのMUSE LDのように法外な値段ではなく,
現在は1,000円程度高いだけで収まっているが,
同一価格でなければ,現行DVDで満足するかもしれない。


ブルーレイが普及するには,まずハードの普及が前提。
現行DVDが普及したのは,プレステ2の存在があった。
プレステ3は明らかに販売の勢いがないことから,
あまり頼りにはならない。


ブルーレイが普及していくとすれば,プレーヤーではなく,
録画機(レコーダー)から広がっていくのは間違いない。
ソニーは既に,現行DVDのレコーダーの生産から撤退し,
ブルーレイに集中しており,エアチェックの多い日本では,
時間はかかるかもしれないが,間違いなく普及する。


それまでにソフトの品揃えが充実し,価格も下がるだろうが,
最低でもあと2,3年はかかりそうな気がする。
ただ,それでも普及のスペースは早いと思っているけどね。


次世代DVD,というよりブルーレイが早期に普及するならば,
これに最も貢献したのは,HD-DVD規格のおかげだろう。
HD-DVDの存在によって,コストダウンの手法が早期に確立し,
販売価格は一気に下がった。


ソニー製にしても,シャープ製にしても,
廉価版機種の実売り価格は既に10万円を切っている。
膨大な開発費をかけながら,
製品投入2年目でこの水準まで価格が下がるのは驚異的。
総括原価主義では絶対にありえない価格設定である。


これは,製造コストで有利なHD-DVD機が競って,
採算割れで価格を引き下げていったことが大きい。
HD-DVDを既につかまされた消費者は気の毒だが,
次世代DVDへ移行したい人には恩恵が大きく,
これは東芝に感謝すべきなのかもしれない。


メーカーの本音とすれば,3年ぐらいの間は,
20万円ぐらいで売っておきたい商品だったはず。
逆に言えば,償却の回収が長期に及ぶことから,
ブルーレイ事業の収支はかなり厳しいだろう。


利益なき市場という意味では,
ブルーレイ陣営も「勝者はいない」ことになるが,
この際,メーカーの利益はどうでもいい話。
問題は消費者にとって,次世代DVD規格の争いが,
なんのメリットを生み出したのかということ。


ハードが普及していくことは確実だが,
パッケージソフトの品揃え,そして何より品質の確保は,
まだまだ不透明な状況だ。


中途半端に現行DVD市場が縮小し,
割高で品質のよくないブルーレイ・ソフトが普及すれば,
何のための次世代DVDかという話になる。


東芝がHD-DVDの事業を終息させることが,
必ずしもブルーレイの明るい未来を約束するものではなく,
パッケージメディアの提供側が,
真剣にブルーレイ規格の製作に取り組まなければ意味がない。



| 音楽・映画・オーディオ | 17:23 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
東芝 HD-DVD事業から撤退
私はほとんどテレビ番組は視聴しない。
毎日,観るのは早朝のNHKニュースぐらい。
ゴールデンタイムなんて言葉があるけど,
仕事からの帰宅が遅い私には無縁の言葉だ。


そんな私だが,いろいろあって,今日の夜は,
たまたまNHKの夜7時のニュースを目にしてしまった。
そしたら,トップニュースは,
東芝がHD-DVD事業から撤退する,という内容だった。


まあ,当然というか,遅すぎたというか。
当ブログでも,資本の論理の側面から,
HD-DVD撤退は当然と結論づけていたが,
東芝が撤退を決断したというのも,
米国小売り業最大手の「ウォルマート・ストアーズ」が,
昨日,HD-DVD規格の製品を徐々に店頭から撤去し,
6月以降はブルーレイのみを扱うと発表したことだろう。


昨年の年末商戦でブルーレイ優勢が鮮明になり,
さらに,年初,いわゆる「ワーナー・ショック」があり,
あとは撤退の決断の時期だけが私の関心だった。


というのも,「選択と集中」を掲げる東芝の西田厚聡だが,
その経営方針からすれば,赤字垂れ流しのHD-DVDは,
すぐに切り捨てるのが自然の流れだった。


しかもHD-DVD事業の赤字の額は数百億円の単位。
東芝にとってデジタル事業部門は3本柱の1つであり,
売り上げの約4割を占める重要なセグメント事業である。


確かにノートパソコンなどは利益を稼いでいる。
しかし,2008年3月期の営業利益率は0.3%の予想。
こんな低い利益率の元凶となるのがHD-DVDだ。


ソフト普及のためにハリウッド・ソフト会社に対して,
補助金などの拠出によって,キャッシュを流出するだけなく,
ブルーレイ・プレーヤーに攻勢に対抗するため,
HD-DVDプレーヤーの値引きによってさらに利益を削った。


西田にしてみれば,パソコン事業の思い入れは深い。
折角,パソコンが利益を稼げるようになったというのに,
HD-DVDがそれを食い潰す状況を許せないのは当然だ。


今後は,「敗戦処理」の方法だけが気になるところ。
今年の株主総会で,株主に対して東芝経営陣は,
どのような説明をするのだろうか。
そして,藤井美英・上席常務の処遇が焦点になろう。



| 音楽・映画・オーディオ | 19:44 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事
フリーオ
昨日の日経新聞朝刊によれば,
総務省が「フリーオ」対策に乗り出すという。
フリーオとは台湾で今年10月に発売されたテレビアダプタ。
テレビアダプタって何だよ,ってことになるけど,
パソコンでテレビを見るための周辺機器のこと。


テレビを見るのは「一部」の機能であって,
地上デジタル放送の映像データの暗号化を“省略”したり,
コピーワンスを“無視”したりする機器である。
簡単に言えば,地デジのコピーフリー機だ。


著作権違法違反の機器かといえば,そうでもない。
地デジのコピーガードの方法は,
あくまでも電波産業会(ARIB)が決めた仕様。


民間の自主規制ルールに違反しているだけで,
いきなり著作権法違反も難しいようだ。
不正競争防止法違反に抵触する可能性もあるが,
「コピー規制の迂回」というより,「無視」だからねえ…。


数百台のみが2回,販売されて現在は「売り切れ」。
業者は雲隠れしたとも噂されているが,
技術の仕組みは公開されているため,
真似する業者が他に出てくると見られている。


総務省は,珍しく早期に対策に乗り出すようだが,
電機業界などが,この動きに反発しているという。
思いっきり話を単純化してしまえば,
B-CASカードを使ったコピー防止対策が無駄であり,
また高コストによる負担が大きいということだ。


ブルーレイなどの次世代DVDでは,
コンテンツ保護に「AACS」という規格が採用されており,
1機種ごとに1つの復号鍵を割り当てている。


しかし,地デジ対応機種では,当初検討されていたものの,
結局,ARIB規格では機器ごとの認証は見送られてしまった。
その代わり,B-CASカードを機器に添付することで,
“正しい”機器のみに反応するようにした。


ただ,B-CASカードは破損することがあり,
追加で発行されることはよくある。
また,複数地デジチューナー内蔵機種を持っていれば,
それらに添付されているB-CASカードを流用することもできる。


フリーオには,B-CASカードは附属されていない。
そのため,自分で入手する必要はあるものの,
入手が容易のため,実質的に「コピー防止」の体をなさない。
あくまでも,“不正入手”はありえない,
という前提で成り立っているコピー防止制度である。


この問題は以前から認識されていたわけだが,
コピースルーの実機が登場することによって,
改めてB-CASカードの無意味さが浮き彫りになった形だ。


さて,B-CASカードは放送事業者が費用負担しているため,
ソフトウエア化する方向で検討されていたわけだが,
実行する動きはまだみられない。それに,
これまで大量に発行されたB-CASカードはどうなるのか。


そこで,総務省では,著作権法を改正したうえで,
機器の認証制度の導入を狙っている。
で,電機業界がこれに反対しているというのは,
新たな対策に費用がかかるためだ。
では今までの複雑なコピー対策は何だったのか。


電子情報技術産業協会(JEITA)は今月20日,
来年6月以降発売される機器で採用される新コピー方式を,
「ダビング10」という名称にすることを発表した。


地デジ放送なども「コピー9回+ムーブ1回」が可能となる。
しかし,新しい認証制度などが導入された場合,
混乱や延期が起きたりしないものなのか。


そもそも,デジタル放送だからダビングは許されない,
という仕組みそのものが日本特有の発想。
規制強化は明らかにユーザーの利便性を損ねるわけで,
しかも度重なる仕様変更はあまりにもユーザ軽視だ。


私はダビング10対応の機種が登場して,
ブルーレイの機器・ディスクの値段がこなれてきたら,
来年中にもブルーレイ・レコーダーを買う予定だったが,
もうしばらく様子を見ることになりそうだ。


それにしても,フリーオみたいな機器が欲しいところ(笑)。



| 音楽・映画・オーディオ | 15:54 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
いまさらDVD-Audio
レジェンドのバカーナビで遊んでいた時,
カーオーディオを使っていないことに気づく。
メーカーは,BOSEのシステム。古い話だけど,
レジェンド内覧会のときに,試聴したっけ。
全然ダメだったけど(笑)。


ところで,BOSEって一般市民(?)の間では,
高級オーディオメーカーだと勘違いされてるみたい。
私もオーディオには凝っている,とか会社で言うと,
「BOSEを使っているんですか?」
なんてたまに聞かれて困ってしまうことがある。


特に私の場合,懲り方がちょっと違うので(笑),
中身については一切説明しないことにしている。
だって,スピーカーは車1台が買える値段,
なんて言っても,意味通じないでしょ(苦笑)。


ピュアオーディオ派は,BOSEをあんまり使わないはず。
AVシステムならサラウンドで使ったりするだろうけど,
オーマニはBOSEなど眼中にないはずだ。


世間で誤解されるっていうのは,
エントリー向けで高値圏のシステムがあるから?
それとも,デザインがいいからなのだろうか。
私なんかは,BOSEは業務用のイメージしかないんだけど。
ま,私はエレボイ派だけどね。


で,内覧会のときにさぁ,営業マンが自信たっぷりに,
「ぜひ,BOSEの音を聞いてください!」
なんて張り切っているもんだから,
「BOSEなんかじゃ,オーマニの心をくすぐれんぞ」
と内心思っていたわ。


気分を害すと悪いと思って言わなかったけど,
レクサスみたいにマークレビンソンを使えよ。
と言いたかったわ。レビンソンなら名前だけで,
オーマニは音を聴かなくても満足するでしょ(あは)。
逆に,一般市民は,マークレビンソンを知らない。
オーマニって世間から隔絶されているのかな(苦笑)。


運転しながら音楽聴く習慣がないため,
カーオーディのシステムなんてどうでもいいんだけど,
取説を読んでいたとき,DVD-Audio(DVD-A)に対応,
っていう文言をチラッと目にした。


レジェンドのシステムは5.1chサラウンド対応なので,
DVD-Video(DVD-V)に対応するのは分かっていたが,
DVD-Aも再生できると知って,ちょっと関心が沸いた。


恥ずかしい話,私はまだDVD-Aを再生できる環境にない。
いや,正確に言えば,所有する機器の中では,
松下のポータブルDVD「DVD-LX97-S」が,
唯一DVD-Aを再生できるのだが,
「できる」と「楽しむ」とは別の次元の話。


さすがにポータブルDVDでは評価の対象にはならない。
BOSEのDVD-Aなら,ちょっとは期待できそう。。
というわけで,今日になってDVD-Aの実験。
近くの空き地へレジェンドを移動して,試聴。
ガレージ内だと近所迷惑だし,路上は違法だからね。


コンテンツはまず,Every Little Thingのベスト。
このソフトは,3年前に買っていたもの。
再生環境がない頃に,なぜ買っていたかといえば,
DVD-AudioとDVD-Videoのハイブリッド盤だから。


これはチョウさんが教えてくれた情報だった。
あの頃,実はチョウさんもトラポは,
私と同じようにDVD-Aには非対応であったのだが,
DVD-Vフォーマット側のリニアPCM収録盤に着目して,
対応ソフトを集めていたのだった。


数は少ないんだけどね。DVD-Aのソフト自体少ないし,
ハイブリッドであっても,DVD-V側は,
AC-3かDTSで収録されているのがほとんどだから。


その中でごく1部にPCMで収録しているものがある。
ELTはその1つなんだけど,さらに嬉しいことに,
24bit,96kHzサンプリングなわけ。DVD-Vの場合,
リニアPCMだと16bit,48kHzサンプリングが普通。
なのに上位フォーマットを採用してくれている。


で,トラポのDV-S9も,D/AコンバータのDA-1も,
奇跡的に96kHzのデジタル入出力に対応していて,
再生することが可能だった。


実際に聴いてみて,驚いたね。CDとは全く別物なわけ。
これは2年前,ベルテックさんが拙宅に来訪したとき,
聴かせたのだが,ベルテックさんも驚いていた。
「J-POPでも聴けるじゃん」って。


ELTのCDといえば,嫌な思い出があって(苦笑),
今から8年ぐらい前かなあ,会社の同僚の結婚式があり,
余興でフルートを吹く人がいたんだけど,
その人からシンセで伴奏を頼まれたのね。


演奏する曲がELTの「Time goes by」だったんだけど,
譜面を起こすために何度もCDを聴きこんでいた。
そしたら,すっげえ録音の悪いCDだなと思って,
フラストレーションがたまった記憶がある。


ELTはエレキギターを除けば,ほぼシンセだけど,
シンセだけで積みあがる音って分離しにくいのね。
音が機械的な周波数・倍音で出来ているから。


だから,ラジカセレベルだとまず分離しにくく,
「だんご状態」になってしまう。
ま,腕のよいエンジニアやミキサーだと,
シンセだけでも分離するレコーディングは可能だが,
日本にはあんまりいないからさ(苦笑)。


J-POPと呼ばれるジャンルの音楽は,
みんな似たような音の作りになっているのだが,
フォーマットを変えてやれば,
聴けるものになると分かったことは収穫だった。




今回は,ELTのベストをDVD-A側で聴いてみる。
なお,BOSEのカーオーディオが,
どっちフォーマットを選択しているか確認するには,
カーナビ画面の上にあるディスプレイで表示される。


写真のディスプレイ左側を見てもらいたいが,
ちゃんと「DVD-A」と表示されている。
ちなみにカーナビ画面に表示されているのは,
Donald FagenのDVD-Audioソフトね。


音を聴いてみたのだが,全然ダメ(苦笑)。
自宅のシステムとは比べものにならない。
ま,フル・ベルテックと比較するのは酷だけど,
これじゃ,DVD-Audioの意味がないじゃん。


ELTのソフトの場合,DVD-AもDVD-Vも,
同じ96kHz/24bitなので,音質に差がなく,
システムの性能差がそのままでてきたようだ。


BOSEのシステムは,響きの付け方などは上手いが,
基本的な音の情報量が少ないため,厚みがない。
これじゃ,ミニコンポレベルだぞ(笑)。


ま,こういう結果になることは分かっていたけど,
少なくともCDよりかは音は良いようだ(笑)。
CDとは聴き比べていないけど,明らかでしょう。


こういう結末を予期していて,
もう1枚ソフトを用意しておいた。
それがDonald Fagenの「The Nightfly」。
ケースを見れば分かるとおり,輸入版ね。


1982年発売という古いアルバムなんだけど,
中学生のときから聴いていた愛聴盤。
当時は,勿論レコードだったけど。


「The Nightfly」もDVD-Vとのハイブリッド盤。
しかし,リニアPCMは用意されていない。
だから今までは聴く機会がなかったんだけど,
DVD-A側も48kHzサンプリングなんだよねえ。


アップサンプリングしてくれよ,
って思うところだけど,これには事情がある。
DVD-A側には2つのフォーマットがあって,
1つがステレオで,もう1つがマルチチャンネル。
で,両方とも48kHz/24bitリニアPCM。


私もPCMのサラウンドはちゃんと聴いたことがなく,
どのように聴えるか興味があったところ。
まず,超有名な1曲目「IGY」を聴いてみる。


イントロのアルペジオまでは普通だが,
その後,前奏でブラスセクションが入るでしょ。
これがリアから聴こえてきたので思わず振り向く。


「The Nightfly」は何度も聴き込んでいるため,
各パートのパンニングは大体頭に入っている。
それが全くの方向違いから音が出てくるものだから,
相当違和感を覚えてしまった。


でも慣れてくると,「こういうのアリかな〜」
なんて思い始めてきた。
というのはね,音を分散化させることによって,
分離感が凄くよくなっているのだ。


オーディオシステムに求められる要素は,
非常にたくさんあるが,そのうちの1つが分離感。
スピーカーユニットやパワーアンプがしょぼいと,
細かい音を描き分けられなくなるわけだ。


ところが音を分散化させることで,
フロントスピーカーの負荷が減ることにより,
曲全体の分離感が著しく向上してきた。


車内という特殊なスピーカー設置の影響か,
特有の音場感も不思議な感じだった。
まず,IGYの好きな音色がエレピの白玉。
これがフロア全体に低く広く沈み込んでいる。


センターにはスネアが張り付くが,
ハイハットがAピラーのツイーターから聴こえ,
ドラムセットがすごくワイドなのだ(笑)。


ボーカルは,ツイーターよりも上に定位し,
高さの表現力はそこそこあるようだ。
結果的に音離れがすごくよくなっている。
音場感の違和感さえなければ,
サラウンドの方が音の品質は上品と言える。


なんだ,マルチのPCMなら結構いけるかも。
でも,ソフトがあんまりないよね。
それでは使えないじゃーん。って話になる。
DVD-AもSACDもこのまま終わってしまうのかねぇ…。




| 音楽・映画・オーディオ | 13:49 | comments(6) | trackbacks(0) | pookmark |
私と「スター・ウォーズ」
「スター・ウォーズ」の1作目が公開されてから,
今年の5月25日で30周年を迎えたというニュースは,
全世界で取り上げられていた。
特に本場・米国では盛り上がっていたようだ。


なにせ,米国郵政公社(USPS)では,
ヨーダやダース・ベーダーなどをあしらった記念切手を,
売り出すくらいに,国家をあげての「お祝い」。
日本じゃ,あんまり考えられないよねえ。


実際,米国でもこうした試みは,
エルビス・プレスリー以来みたいだ。
ジョージ・ルーカスは続編の製作は完全否定しているが,
周辺ビジネスだけは今後も盛り上がるのだろう。


さて,私にとって「スター・ウォーズ」は,
非常に思い入れのある映画作品である。
初見は,小学校4年生のときだった。


友達と,その父親と一緒に連れられて,
新宿のスカラ座へ観に行ったのだ。
確か,学校の行事関係で,
平日だったものの,学校が休みだったのかな。


だから,映画館の中はガラガラ。
中央部分に陣取って,我が顔で観てたわ。
そのため,物凄い映像を目にしてしまった。


冒頭,宇宙戦艦がスクリーン一杯に現れるシーンが,
あるでしょ。これで,圧倒されてしまった。
小学4年生という年齢もあって,字幕はきつかったが,
細かいストーリーを補うほど,映像に説得力があった。


それまで,映画は町田市の小さな映画館で,
東映マンガ祭りしか観たことがなかった私には,
これは衝撃的な経験だった。


なにせ,貧乏に育ったということもあるし,
当時はまだ,「ホームシアター」なんて言葉も,
なかったこともあって,
「映画は,映画館で観るもの」
なんて,思い込んでいたわけ。


でも,映画は貧乏人にとっては,贅沢な娯楽だった。
だから,大学に入るまでは,映画館に行く機会は,
非常に限られていたが,そのうち,
日本でもホームシアターが家庭に入り込んできた。


映画館はスクリーンが大きいというメリットはあるが,
映像や音声のベストポジションは取りにくいし,
周囲の雑音が発生したりして,
集中して観れないことも多々あった。


プライベートのシアターがあったらいいな,
というのは,大学に入ったことから,
抱いていた「夢」であった。


大学に入って,レーザーディスクプレーヤーを,
買って,ソフトも細々ながら買い揃えていったが,
ディスプレイは14インチのテレビ(笑)。


「やっぱ,大画面で観たいよなあ」って,
沸々と夢は広がる一方であったが,
そのとき住んでいた家では実現不可能だった。


私にとって,映画はサブ的な趣味だった。
当時,一番のめりこんでいたのは,
作曲活動だったし,それに付随するオーディオ。


どうせなら,大音量でなければ,
音楽も映画も楽しめない,っていう結論に,
たどりついていたのだ。


ライブにも携わっていたこともあって,
あの大音量が耳に慣れてしまっていたわけ。
一般家庭用の音量は,“ライブ”感が乏しすぎる。


そうなると,絶対地下室が必要になるわけよ。
だから,会社に入ってからは,
住宅の勉強を始めて,いつ実現できるか,
住宅建築の知識面や資金調達の方法,そして,
税法の仕組みなど,かなり勉強した。


そして,ようやく7年前にそれを実現した。
ちょっと小さいけど,110インチのスクリーンで。
しかも,その時期と同じくして,
ベルテックと巡り合えた。
これは,もはや運命的としかいえなかった。


いろんな,誤算もあった。引っ越した当初,
地下室にアリストクラットを置いてみて,
あまりに酷い音で,茫然自失したこともあった。
今では,部屋の半分が吸音材で囲まれたほどだ。


まともな音が聴けるようになるまで,
何年かかったことだろう?
グランドベルの導入や,D/AコンバータのVer.upで,
ようやく落ち着いたのが2年前。


ところが,仕事が忙しくなったり,
体調を悪くしたり,DVDトランスポートが壊れたり,
まともに音楽や映画を楽しめる環境が,
破壊され続けたのがここ1年だった。


そして,本日,AV界に長年「帝王」として君臨した某氏が,
自シアターを放棄するとの情報を得た。
(注):「AV」は,「オーディオ・ビジュアル」の意味。


彼にも事情はいろいろあるのだろう。
AVは,体力面,精神面,環境面,金銭面など,
いろんな制約を受ける趣味だからだ。


私が今,映画視聴から1年以上遠ざかっているのも,
これらの制約(特に時間)の呪縛から解放されないからだ。
本格的なホームシアターへの道は,かなりハードルが高い。


一体,私は何がしたかったのだろう?
若い頃の,あの「思い」はどこへ行ってしまったのか。
多額の借金をして,今の家を建てた意味は,
どこに消えうせたのだろう?


カネを稼ぐには仕事も大切なのだが,
何か大きなモノを失っている事はないのか。
ホームシアターから遠ざかってしまった今,
今一度,自分自身を問い直してみたいと思った。


「スター・ウォーズ」のサーガ(中篇三部作)を,
また自室ホームシアターで観てみたくなった。
小学生の頃の感動が蘇るかな,ってね。



| 音楽・映画・オーディオ | 21:24 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
CDレンタル業界,「需要拡大協力金」を受け入れ
「日本コンパクトディスク・ビデオレンタル商業組合」と,
「日本レコード協会」は,音楽ソフトの広告宣伝を
目的とした「需要拡大協力金」をレンタル店が支払うことで,
合意した模様だ。支払額は年間10億円規模となる見通し。
4月21日の仕入れ商品から適用を始めている。

新たな「協力金」は,新譜,旧作とも,邦楽アルバムの
税抜き価格2000〜3999円で316円,4000〜5999円で475円となる。
なお,レンタル店の負担感を抑えるため,
2007年度のみ半額の激変緩和措置が実施される。


従来は,「貸与使用料」として,
アルバム一枚当たり330〜495円を納めており,
この料金は引き続き適用される。
「協力金」は,レコード会社がアルバムのCMや,
ポスターなど広告宣伝費に使う点で趣旨が異なるとされる。


協力金は,貸与使用料を事実上,値上げすることを意味する。
なぜ,今,レンタル業界は値上を受け入れるのか?
背景には,国内の深刻なCD市場の不振がある。
国内のCD出荷額は8年連続で減少しており,
レンタル側としても業界の縮小は好ましくはない。


本来,レンタル業界とレコード協会は,
利害が対立する関係にある。
特にCD-Rが一般家庭に普及して,
レンタルCDをデジタルコピーする行為が激増し,
これに歯止めをかけるため,CCCDなどが導入された。


デジタル携帯プレーヤーが普及する中で,
CCCDは自然消滅していったが,
CD販売不振の原因はデジタルコピーというより,
音楽市場そのものがつまらなくなってきたことが
主因であることをようやくレコード協会も分かってきた。


レンタル業界としても,市場縮小は好ましくない。
レコード業界としても,レンタルによって,
セル販売の犠牲を強いられているわけであり,
そこに一部責任を持ってもらおうと強気に出てきた。


実際,協力金導入にあたってはまず,
レコード会社側から,貸与使用料の引き上げ案が出たようだ。
レンタル業界側は,一律の料率の引き上げには抵抗。
落とし所として,需要拡大の目的に限った負担金ならば,
受け入れる姿勢を見せたという。


レコード会社側が強気に出られるというのも,
自らが音楽配信に乗り出しており,
販売店やレンタルを通さず,直接視聴者に音楽を
届けるビジネスモデルを作りつつあるからだ。


レコード会社では,CDからのデジタルコピーが,
今後爆発的に増えていくことを強く懸念しているはず。
というのは,CD-Rでは,メディアを1枚用意したり,
焼く時間が長いなど,とてもお手軽ではなかった。


しかし,現在は状況が違う。
録音メディアが大容量フラッシュメモリになったため,
お手軽に音楽データをコピーすることができるためだ。
保存する場所を確保する必要もなく,不要になれば,
携帯プレーヤーからPCのHDDへ移動すればよいだけ。
フォルダやファイル名を工夫すれば,
データ管理もしっかりできる。


大容量メディアの普及によって,
膨大な音楽データを扱えるようになったわけだ。
メディアのバックアップが必要ならば,
DVD-Rに焼いておけばいい。


音楽配信は今後も普及していくのだろうが,
音質を落として1曲200円も300円も取られることに,
不満を持つ人もいるわけで,レンタルからデータを
コピーするニーズは当面続くはずだ。
当面というのは,実現は難しいかもしれないが,
リニアPCMの配信が始まるまでってことね,


ところで,協力金はレンタル業界にとってコスト増となる。
TSUTAYAを展開するCCCや,ゲオといった大手は,
貸し出し料金を引き上げず,割引キャンペーンの抑制などで,
コスト増を吸収する方針。
そのため,消費者に影響は出ないようだが,
レンタル業界では,業績の重しになることは間違いない。


協力金は,レコード協会には成果を上げたように見れるが,
本当の成果とは,良質のCDを販売することである。
私はレンタルなど一切しないが,
最近はセルCDを買う頻度もかなり減ってきた。
それだけ,面白そうな新譜がないためだ。


レコード会社だけで解決できる問題ではないかもしれないが,
手にとって買ってくれるCDをまず発売しないと,
市場の縮小は止まらないはず。
デジタルコピーやレンタルなどに目が行くようでは,
根本的な解決にはならない。



| 音楽・映画・オーディオ | 10:29 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
「たらこ・たらこ・たらこ」 by キグルミ
「♪ た〜らこ〜 た〜らこ〜 たっぷり たらこ〜」


この曲のフレーズが耳からどうしても離れなくなって,
「頭から離れねえ〜」などと叫びながら,
のたうちまわった人もいるのではないか(いねえか)。


これは言わずとしれた「あえるパスタソースたらこ」の
CM曲で使われているサビの1フレーズである。
テレビを見ながら,何気なく一緒に歌ってしまい,
一日中頭の中で鳴り続けるハメになるのも鬱。


ところで,このCDは9月6日に発売されたが,
なかなかよく売れているようだ。
というか,私も買ってしまったしね☆


あえるパスタソースたらこのCMは2年前から始まっており,
「たらこキューピー」の人気がこの間に高まっていた。
関連グッズがネットオークションで高値で取引されるなど,
ちょっと異常な状態も続いていたが。


そこへきてCD発売ということで売れたのだろうが,
特に初回特典BOXでは,たらこキューピーの
携帯スラップが封入されており,これを目当てにした人も
多かったのではないだろうか。
(私は要らないから,会社の隣席の派遣さんにあげちゃった)


CDで歌っているのは,キグルミというユニット。
小学生の女の子によるデュオで,メンバーは
4年生のハルカと6年生のレナということだが,
詳しいことは分からない。(知る必要もないが)
キグルミという名称は,単にたらこのキグルミを
着て歌うっていう,ヒネリのないものなのか。


ところでこの二人,あんまりかわいくないよねえ…(笑)。
CDは,CD-DA(音声)とCD-EXTRAのハイブリッドで,
パソコンに入れれば,キグルミの二人が振り付をして
踊ってくれるんだけど,これもまた下手くそ。
でもね,歌が上手だからまだ救えるわな。
難しいメロディラインや付点音符をよくつかんでいる。


で,そもそも,何で私がこんなCDを買ったかという話だが,
たらこキューピーとか小学生に興味があるわけではない。
作曲・編曲が上野耕路だからである。
上野は私が中学生の頃がら関心を持っていた作曲家。
最近は全然表に出てこなくてつまんなかったのよね。


そしたら,突然この登場でしょ。
まあ,売れたのはたらこキューピーのキャラの影響が
大きいんだけど,音楽性の部分も見逃せないのよ。


ゲルニカを知っている人だったら,この曲を聴いて
「ああ,この世界は上野耕路だな」
と納得してもらえるはず。
アレンジやシンセの使い方なんて,モロ昔のままでしょ。


この曲は,軍隊行進曲風に仕上げているが,
上野はこういう曲がすごく得意。
ポップスではまずない2拍子の曲というのも
一聴の価値があるところ。


かなりインパクトのある作曲家なわけだが,
あまりにもマニアックすぎて,
一般人にはちょっと理解できないかも。
「改造への躍動」なんて,まあ,普通の人が聴けば,
キチガイと勘違いされてもおかしくないしね。
私は何十回聴いたか覚えてないくらいだけど。


ところでね,今回のCDの最大の不満は,音質が悪いこと。
レーベルみたら,やっぱビクター・エンタテイメントなのね。
なんで,「改造への躍動」よりも音の分離感が悪いわけよ。
シンセ・オンリーの曲作りになっており,
周波数帯が近い音色ばかりなので,分離感は非常に大事。


音楽全体としては実に分かりやすく作っているなと。
しかも歌っているのが小学生ということで,
軽っぽいところは否めない。
音質も悪いけれど,それでもやっぱり自分にとっては,
聴く価値があったと思っている。
単純な企画モノにはとどまらない音楽性の価値を
十分に堪能できたから。




| 音楽・映画・オーディオ | 18:48 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事
さよなら,iPod nano
昨年9月,発売当日に買ったiPod nano。
実際に使ってみたのは2回ぐらいか。
その後,SH902iを買って,携帯オーディオ専用機の
必要性が希薄になったことから,
先日妹にあげてしまった。


ただ,手放す前に,ちょっとだけ実験を行う。
nanoの音の実力をちょっと試したかったのだ。
従来のiPodのように,記憶装置がHDDの機種は
何ら興味がなかったのだが,nanoはフラッシュ・メモリ。
半導体オーディオの仲間であり,
EDIROLのR-1で試したように,
音の切れ味に微かながら期待を持っていた。


さて,nanoをメイン・システムに接続するのだが,
結線の方法は,nanoのオーディオ出力を,
DA-1のアナログ外部入力へ突っ込むことになる。


ただ,nanoの外部出力は,標準ミニジャック端子。
イヤホンで聴くことが前提だから,携帯オーディオでは,
当然の仕様だが,一方DA-1の外部入力は,RCA端子。
ところがミニジャックとRCAをそれぞれ両端とする
真っ当なケーブルは,私でもよく知らない。


貧相なケーブルを使うのも憚れるので,
唯一,まとも(?)と思われるケーブルを買った。
それがモンスターケーブルの「AIC IP-7 JP」。
といっても値段は3500円程度の安物なんだけど。


シールドの造りはしっかりしているし,
金のプラグを使っているところはコストがかかっているが,
導体は細いし,それに長さが2mっていうのが意味不明。
なんでこんなに長くする必要があるわけ?
せめて1mにしてもらいたかったわな。


ステレオの分岐点がRCA側に寄っているから,
R/Lの重畳が多く発生しているし,
やっぱ安く作っているケーブルというのは一目瞭然。
でも他に選択肢がないので,現状ではこれしかない。


あと「for iPod」と銘打っているけど,
当然,他の機種でも使える。
値段からいっても,携帯オーディオ全盛時代を考えれば,
このケーブルは持っていて損はないだろう。


試聴にあたっては,なるべくCDと同じ条件ということで,
iTunesで取り込む際,音声フォーマットを,
サンプリング周波数44.1kHzとしておいた。
アルバム1枚分しか取り込まなかったので,
容量的には何ら問題はない。


そして聴いてみると,
「情報量が,全然ないやん!」
という結果になった。


これはもはや,半導体オーディオとか,
そういうこととは別の次元である。
あんな小さい筐体にD/Aコンバーター部まで
詰め込んでいるため,無理と言えばそれまで。


しかし,予想以上にスカスカだったのには,
少なからずショックであった。
さらに疑問なのは,世間的には
「CD並みの音質」とか言われているわけでしょ。


こんなの比較対象になるわけないじゃん。
エティモティック・リサーチのER-4Sで聴いてみたけど,
もはや高級イヤホンを使う意味すらなくなっている。


というわけで,nanoは妹の元へ旅立っていった。




| 音楽・映画・オーディオ | 21:45 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事
半導体オーディオのデジタル出力部は,どの程度の実力か
ポータブルオーディオと完全に無縁であった私だが,
昨年9月,突然iPod nanoを衝動買い(笑)。それ以来,
この分野には少なからず無関心ではいられなくなった。


日常生活で使わないことは目に見えているのだが,
デジタル携帯オーディオプレーヤーは,今後,
ほとんどの人が使っているツールになることは明らかだし,
社会勉強のつもりで私もちょこっと使ってみたいだけの話。


ところで,デジタル携帯オーディオといっても,
評価するにあたって音の基準軸が欲しい。つまり,
どこまでのポテンシャルを持っているかを知らなければ,
音が良いとか悪いなどの評価はできないはずである。


そこでまず,デジタルの部分に限定して,
メインのオーディオ・システムと音を比較してみる。
携帯オーディオ側で今回用意するのが,EDIROLのR-1。


携帯オーディオ機器と言えるか,疑問もあるところだが,
デジタル出力できる機種が少ないためしょうがない。
接続は光ケーブルで出力して,DA-1のD/A部に光入力で突っ込む。
あとは先日紹介したメイン・システムをそのまま流用する。


ところで,R-1の記録メディアはコンパクト・フラッシュだが,
今回は応答スピードが速いものがよいと考えて,
80倍速のものを選んだ。容量は2Gバイト。また,
パソコンからWAVEデータを転送後,
丁寧に整列してくれるWindows98でデフラグを行った。


単純なコピーでは,データがあちこち飛ぶ場合もあるので,
デフラグによって隙間のなく仕上げておきたいところ。
今回はオリジナルCDと厳密に比較するため,44.1kHz,
16ビット量子化のデータのまま転送。


なお,R-1の電源はACアダプタでも駆動できるが,
商用電流ではノイズに弱いことがあらかじめ分かっている。
そこで今回は単三電池を電源に採用。ここでようやく試聴。


一聴して,まるで別物。R-1側で好ましいのは,
音の立ち上がりが非常に良い,というか
各楽器ともに揃っている点。例えば,ピアノの和音は
粒立ちが揃っているため,
軽快でリズミカルに仕上がっている。


そして従来のCD再生機と決定的には違うのは,
付帯音がほとんどないこと。そのため音の定位も
しっかり把握できる。逆に言えば,音の厚みがまるでない。
例えばピアノの場合,シンセで作ったかのような,
か細い音になってしまう。



スネアもビシビシ鳴っているようには聞こえるが,
実在感には乏しい。生ぬるい音が嫌いな人には,
半導体オーディオは相性がよさそうである。


一方,DV-S9ベルテック改では,音の立ち上がりは遜色なく,
重心が下がることで存在が増し,厚みもしっかり出ている。
ただ,付帯音が多いせいか,音場感にやや曖昧さが出てしまう。
音像の膨らみについて,これが正常のソースなのか,
それとも余計な音が発生しているかについては,
残念ながら判断はできなかった。


音の立ち上がりだけに着目すれば,R-1に限らず,
半導体を再生メディアとして使っている機器は
アドバンテージが大きいと思う。R-1などは4万円弱で
買えるわけだし,コストパフォーマンスは良い。
ただ,あくまで分析的に聴く場合の用途にしか使えない。
普通に楽しむのであれば,面白みに欠ける音であることは
間違いない。


もっともR-1内部の実装や,光ケーブルなどに改良を加えれば,
もっと音が良くなる可能性はある。そういう点を考慮して,
半導体オーディオが駄目という結論にもならない。


とはいっても現状の携帯オーディオプレーヤーにおいて,
デジタル過程までの時点で,既に音は怪しい状態に
変化している。というわけで,既に期待薄にも関わらず,
もうちょっとデジタル携帯オーディオの世界で遊んでみる。



| 音楽・映画・オーディオ | 22:13 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事
今さらながら,オーディオ・システムの紹介
以前,Knさんの知り合いから,
拙宅のオーディオ・システムについて,
本家サイトや当ブログを含めて,
どこにも書いていないというご指摘を受けた。


別に隠そうとかしているわけじゃなくて,
まとめて書くタイミングがなかっただけ。
本当はniftyのホームページ枠で書こうとして,
ネタ仕込みを始めたんだけど,
HTMLの編集が面倒で途中で止めてしまっていた。


でも本家サイトと当ブログをキッチリ読んでいけば,
おぼろげながらその全体像は分かるはずなのだが,
他に余計な情報がたくさんありすぎて,
たどりつけないというのが現実だろう。
だって,私もどこに何を書いたか全然覚えてないから。


で,携帯オーディオプレーヤーの話をしようと
思っていたのだが,再生システムを説明しないと,
分かりづらい点が出てくると思うので,
チラッとだけ紹介させていただく。
システム全体の概略は以下のとおり。



PIONEER DV-S9(Tuned By BELLTECH)
||
|| BELLTECH DIGIEX702(0.5m)
\/
BELLTECH 映像バッファ
||
|| BELLTECH DIGIEX702R-2S(1m)
\/
BELLTECH DA-1 ver.2
||
|| BELLTECH 902-6NS(1.5m)
\/
BELLTECH PW-1
||
|| BELLTECH 型番なし(Bi-Wire)(2m)
\/
BELLTECH GRAND BELL



【CDトランスポート】
音声系(2ch)のトラポとして使っているのがDV-S9の
ベルテック改造品。DV-S9はDVDプレーヤーとして
売られているが,PCMの2ch再生においても,
その素性のアドバンテージが十分に感じられる。


ただ,ノーマル品では話にならないので,
かなりの手を加わっているが,
ベルテックさんではいろんな改良点を次々と見つけたため,
多分,10回以上は機器を送って,送り返されている。


一番凄かったのが,ピックアップ周辺の改良。
これによって,音像の締りがはっきりとして,
音場感に正確性が出てきた。


勿論,DVDプレーヤーとしても使っているので,
映像系でも使っている。また,古いバージョンは,
リージョン・フリーに改造できるため,
複数の機器を用意しなくてもよい利点もある。


ただ,買って7年,さすがに古くなった感は否めない。
しっかりとした造りではあるが,回転系の機器は
経年劣化の影響を大きく受けてしまう。
次世代DVDなどはもはやどうでもいいが,
CDと現行DVDが再生できるベルテック・オリジナルの
トランスポートの登場が待たれるところ。



【バッファアンプ】
もともと,映像バッファとして製作されたもの。
これを音声系に使うのも理解しがたい人もいるだろうが,
私にとっては,もはや絶対に外せない機器である。


製品名や型番はない。ベルテックさんに尋ねたところ,
「私は音声系の製品には自信を持っているけど,
 映像系はまだ勉強不足で,製品名を付けるのは
 映像の専門家に失礼だし,おこがましい」
と話されていた。ただこれは謙遜と受け取った方がいい。
なぜなら,これがとんでもない機器だから。


以前,映像系のシステムについては紹介したが,
私は映像バッファを2つ持っている。
1つはRCAタイプで,もう1つがBNCタイプ
それぞれ入出力は5系統ある。


BNCタイプはR,G,B,V,Hの5本を使っているが,
RCAタイプはコンポーネントの3本しか使ってない。
つまり2系統分,空きがあるのだ。


この1つに,DV-S9改のPCM出力をデジタルケーブルで
映像バッファに入力して,バッファ部を通して,
デジタルケーブルで出力している。


余計な接点を増やして何の意味があるのかという
疑問が出て当然なのだが,音の定位がビシッと位置し,
さらに音の立ち上がりが増してくる。


それらの現象が起きるちゃんとした理論はあるのだが,
ここではあえて書かない。理屈などはどうでもよく,
とにかく聴いてもらえば,効果は認識できるはず。
私はこのバッファを「魔法の箱」と呼んでいる。


この製品は,ベルテックの8chAVプリから派生したもので,
表面素材にアクリルを使う方向性を決定づけたもの。
ベルテック製品にデザイン性が取り入れられてきたのだ。



【D/Aコンバーター】
DA-1は一応,D/Aコンバーターと称されているが,
バッファ部がセットであり,ボリューム統制も可能。
電源部,D/Aコン部,バッファ部の3つが
完全に独立した箱に収められているのが特徴であり,
贅沢な筐体の造りとなっている。


音はとにかく素直に出す。この傾向は,
マイナー・バージョンアップでバッファ部の
真空管を切り離したとき,より鮮明になった。


そして,昨年はメジャー・バージョンアップを施し,
筐体は完全流用しているため,外観は変わらないが,
中身の基盤やパーツなどは総入れ替えとしたことから,
音は激しく変わってしまった。


一番最初に導入したときは,音の鮮度の良さや,
細かいニュアンスまで表現できることに驚いたが,
Ver.2はさらに情報量が増している。


一連のベルテック製品の特徴として,
過渡応答特性(トランジェント)が優れている点は
ほとんどの人が認めるところだろう。
Ver.2では立ち上がり(アタック・タイム)の鋭さは,
前バージョンのままであるが,さらに,
音の立ち下り(リリース・タイム)の自然さが
感じられるのが最大の改善点であった。


例えば,ピアノのスタッカート奏法は,
リリース・タイムが微かな余韻を残しつつも,
次の来る音符を決して邪魔にしてはならないほどに
すばやく消え去ってもらわねば困る。


ところが,貧弱なシステムは,まずこの表現ができない。
もっともこれは組み合わせるアンプやスピーカーなどにも
かなり依存する点ではあるのだが,D/Aコンバーターで
これを実現してしまったところが,大きな驚きであった。



【パワーアンプ】
PW-1を一言でいえば,怪物。どんなに大音量を突っ込んでも,
何1つ悲鳴を上げることない。つまりクリップとは無縁。
トランスは外出しで,電圧は200V。
しかも内部電圧は140Vもあるようで,市販品では
まずお目にかかれない仕様になっている。


このパワーゆえに,何度もスピーカーを飛ばしたけど(笑)。
この説明だけでは大音量だけに対応したアンプのように
思われてしまうかもしれないが,超高電圧ゆえに,
小音量でも,微細な音の表現にも優れている。
とにかくどんなスピーカーでも鳴らせる余裕がある。


もっともこれを使うには,200V電源を独立系統で
配線することが必須となるだろう。
やはり大音量で楽しみたい。



【スピーカー】
ベルテック製品群の中で,あらゆるアイディアと
物量を投じたのがグランドベル。
オーディオ・システムにおいて,スピーカーは,
音を決める一番重要な装置と言える存在だが,
ベルテックさんはまさにこの「音」を求めていたはず。


そのため,このスピーカーについては,
音質がどうのこうのと論じてもしょうがない。
聴いてみて,自分なりの感想を持つしかないのだ。


強いて特徴を1つ挙げるとすれば,
比類なき低域のスピード感と音圧感。
ある程度ボリュームを上げる必要はあるが,
この音に触れてしまうと,他のスピーカーは全て
“ぬるく”感じてしまうほどである。



【ケーブル類】
トラポと映像バッファをつないでいるのがDIGIEX702。
ベルテック製品群の中では,最もポピュラーなものだ。
また,ベルテック・ケーブルの中では唯一,
柔らかい構造体になっているケーブルである。


ケーブルは短ければ,短い方がよい。
そこで,DV-S9の上にバッファを置くことによって,
ほぼ最短となる0.5mの長さにしている。


その次がバッファとDA-1を結線するデジタルケーブルだが,
これにはDIGIEX702R-2Sを使っている。
702は市販されているが,DIGIEX702R-2Sは完全な特注。
価格も702の2倍で,1m当たり20万円。


バッファによってデジタル信号が整列される効果があるため,
この状態を保ったままDA/コンバーターへ受け渡したいところ。
そのため1グレード高いケーブルを選定したのである。


DA-1とPW-1を繋いでいるラインケーブルが902-6NS。
これも市販化はされていないし,現在では
特注も受け付けていないはず。というより,
もしかしたらこの型番は最初で最後かもしれない。


ベルテックの市販用ラインケーブルには901があるが,
これにさらなるコストをかけたのが902。
そして902-6NSとは,銅線の素材が特殊なもの。
採掘された銅山が閉鎖されてしまったため,
二度と手に入らない素材とされている。


DA-1を導入した際,実験用として作ってくれたものだが,
実はこのケーブルを使ってしまったことから,
当時使っていたJEFFの8TiHCを処分する決断を下す
ことになってしまった。まあ,この詳しい話はまた別の機会に。
なお,この線材はPW-1の内部配線に使われているはず。


スピーカーケーブルには型番はない。
これも完全な特注品で,バイワイヤリングとしている。
これはPW-1を導入するとき,一緒に作ってもらったものだが,
私の注文では特に細かい点は指示しなかったが
「PW-1の品質を最大限に活かす」という点だけだった。


そしたら,ベルテックさんでは,スピーカーのブリッジを
使うのは絶対に止めたほうが良いということで,
バイワイヤとなった。また,高域側と低域側では,
振動モードが異なるということで,造り自体が違っている。
かなり凝ったケーブルになったため,お値段の方は
とんでもなく高価なものになってしまった。


なお,電源ケーブルには基本的に,一般にも市販されている
AC301を使っているが,PW-1だけは特別なケーブルを使用。
特に私の場合,かなりの電源容量を消費することが
明らかだったため,太さ2.6mm(通常は2.0mm)のケーブルを
特注してもらった。そのため,価格は5万アップとなった。


オーディオにかなり詳しい人であれば,
ベルテックのケーブルを一度は使った人は多いはず。
ただ残念ながら,市販品のケーブルではベルテックが
目指している世界を垣間見ることはできないと思う。


新しい構造のケーブルについていろんな構想を
持っているようだが,他の案件があって,
ケーブルには力を注ぐことができないのがやや残念。



| 音楽・映画・オーディオ | 22:42 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事